ヒールの種類


ピンヒール(細い棒状ヒール)

ピンヒールはハイヒールのうちでも、特にかかとの部分が細長いものを指します。
一般的に「ハイヒール」と言ったときに最もイメージしやすい物がこちらです。
脚の形をきれいに見せ、全体的なスタイルのバランスもとれるアイテムですので、ファッションを愛する女性のマストアイテムと行っても過言ではないでしょう。靴ブランドのクリスチャン・ルブタンやジミーチュウの代表的なデザインもこのヒールパンプスです。

ピンヒールパンプスは、ハイヒールの中でも地面に接する面積が他の靴に比べ小さいため、バランスがとりにくく、慣れるまでは安定感が無く歩きにくい靴でもあります。そのため、脚や腰などの特定の筋肉が常に緊張状態となるため、腰を痛めたり、外反母趾になりやすいと言われます。普段から履き慣れて姿勢を良くし、足腰の筋力をつけておくことが必要になります。

また、満員電車などの不安定な場所で、隣り合った人の足をヒールで踏んでしまい、相手を傷つける等の事故もあるようで、注意が必要です。
ビーチ等も同様で、人が集まり足下が不安定で、裸足の人が多い場所等では特にはかない方が安全と言えます。

ピンヒールは、もともと外を歩くためのもので、固い地面を対象に作られているため、毛の長い絨毯や芝生、土の上、砂の上等を歩くと、ピンヒールが突き刺さってしまったり、地面に垂直に立つことが出来ずバランスを崩しやすい等の危険性もあるため、実際には屋内のパーティ会場の床の状態等によってはふさわしくない事もありますので、TPOに合わせて着用しましょう。

ピンヒールの例

チャンキーヒール(太い棒状ヒール)

チャンキー(chunky)とは「ずんぐりした」という意味。
ピンヒールにくらべ太めで、2〜3Cmの幅があります。
チャンキーヒールは、2007年に有名ブランドから登場して話題になりました。
2013年の春頃には日本でもブームが起こりました。
チャンキーヒールの特徴として、太いヒールにより、
・ピンヒールよりも歩きやすい
・足が華奢に見える
等があります。
ピンヒールに比べ設置面が広く、安定感があるため、8Cm以上の高さがあっても安定感があり、ガシガシ歩けます。
前から見たシルエットはピンヒールと変わらないため、足長効果があるのに加え、後ろから見たときに太いヒールの効果により、足首やふくらはぎが華奢に見え、意外にも女性らしい足下となります。
ピンヒールよりもチャンキーヒールの方がどうしても質量が増えてしまうため、ずっしりとしがちですので、ハイヒールを履き慣れていないけど、比較的体力のある若い女性に向いています。
ピンヒールはセクシーなキャラクターがあり大人の女性向けですが、それに対しちゃんキーヒールはキュートなキャラクターがあり若い世代でも違和感がありません。

チャンキーヒールの例

ウェッジソール(三角形ヒール)

ウェッジソールとは、「くさび型の靴底」という意味で、靴底の土踏まずの部分がへこんでおらず、かかと部分が高く、つま先に向かって低くなる船底形のヒール、もしくはソールをさします。(ウエッジヒールともいう)
舟底型、上げ底型ともよばれます。

フェラガモの創始者サルバトーレ・フェラガモが、第二次世界大戦中にコルクなどを材料にして作ったのが最初と言われています。
南仏のリヴィエラ海岸から流行したといわれ、夏のビーチ・リゾート靴として定番になりました。
前述した通り、ピンヒールは都会の町中を歩くのに向いているのに対し、ウェッジソールは砂浜を歩くのにもそれほど苦にならず、踏まれてもピンヒール程危険ではない?かもしれません。

土踏まず部分が空いているソールのハイヒールはつま先方面に重心がよるため、つま先や足の裏が痛くなりやすいのですが、ウエッジソールは重心がとりやすく、底面に厚みもあるため、足の痛みが和らげられます。
ソール部分がコルクで作られる事が多い事も理由の一つかもしれません。
(実際、私はNINE WESTのウェッジソールサンダルを履いていましたが、ソールの材質がコルクではなく固い木製だったため、長時間歩くと足の裏が痛くなったりしました)

ウェッジソールの例

プラットフォーム

プラットフォームシューズは、いわゆる厚底靴です。
ヒールだけでなく、ソール全体がかかとからつま先まで同じように高さがある靴をさします。
「厚底ラバーソール」とも呼ばれ、その昔パンクファッションの人たちが良く履いていました。
プラットフォームと言う名の由来は、駅のプラットフォーム。
線路よりも高く作られた床が続いているあの姿に似ているためです。

1980~90年代に流行し、日本では1989年頃に流行しました。
その頃は、コギャルファッションが大ブームで、ベージュやカーキ、ブラックやグレー等のベーシックカラーのルーズフィットのシルエットブーツに、底面が5〜15Cm程もあるソールの「厚底ブーツ」がコギャル達のアイコンとなっていました。
ソールが厚い程、イケてる!と言われた物です。

厚底ブーツはかねてから、転びやすい、走りにくい等の問題もありましたが、自動車の運転中にソールが邪魔でブレーキペダルを踏むことが出来ず運転手が死亡した事故等、痛ましい報告が相次ぎ、衰退しました。

しかし昨今再び少しずつ復活の兆しが見えています。
コギャルファッション程の極端な厚みはないものの、若者のベーシックアイテムと化しているプラットフォームシューズ。
特に2013年頃から、また流行り出しているアイテムになっています。

若者に好まれる特徴としては、
ヒールを履き慣れない人にとっても安定感があって歩きやすく
脚長効果が得られることです。

カジュアルな物から、大人っぽいセクシーな物まで様々なタオプで楽しめるのも、このタイプの靴ならではです。

プラットフォームの例


このようにつま先部分が分厚いピンヒールもプラットフォームピンヒールと言うことがあります。

コーンヒール(円錐型ヒール)

コーンヒールは、ピンヒールとチャンキーヒールの間のような形。
上の方が太く、下にいくにつれ細くなる円錐型で、一見すると太いヒールですが、接地面が小さく見た目よりも不安定です。
円錐型だけでなく、四角錐などの多角錐型のものもあったりと様々ですが、上から下にかけて細くなるヒールという特徴は一緒です。
接地面の小ささはピンヒールに近いですが、ピンヒールに比べかかと付近が太い分横にコロンと倒れやすく、転倒して足首を痛めやすい形をしています。実は見た目以上にバランス感覚が必要です。
特に、3〜5cmのコーンヒールだと、円錐の先の形がより緩やかなため、やじろべえのように左右にぐらつき、安定しにくいです。

フレンチヒール

フレンチヒールとは、付け根が太めで、ヒールの先端に向かってカーブを描くようにくびれたヒールです。
例えば、クリスチャンルブタンやプラダなどによく見られるヒールがかかとから地面に向かって垂直に伸びる形と比べ、フレンチヒールはかかとから地面に向かって、つま先の方に少しカーブがかっている形です。

また、最近では、カーブを描いているだけではなく、ヒールの中間あたりで一旦細くくびれ、ヒールの先端で少し太くなるような形もフレンチヒールと呼ばれたりします。

もっと細かい分類

・セットバックヒール

・キューバンヒール

・スタックドヒール

・ピナフォアヒール